この世界の片隅ニュース

新聞やネットで見つけた小さなニュースを紹介。自由気ままに書いてます。

排泄のタイミングを教えてくれるDFree。本当に本当に素晴らしい

DFreeをご存知だろうか?

お腹につけておくと、排便のタイミングを教えてくれるウェアラブルだ。

ちょっとニュースとしては古いし、知っている人も多いかもしれないが、どうしても皆さんに広めたくてここに書いておきたい。

 

dfree.biz

 

「10分後にうんこ」が出ますがいかにスゴいか

くだらない、面白テクノロジーだと思うことなかれ。これ、本当に今の日本に必要なテクノロジーだ。

これが必要なのは介護の現場だ。

ここの代表も話しているが介護の現場で、親族や職員が最もストレスに感じることは排便の処理だ。そりゃそうだ。親兄弟、ましてや知らない人の排便・排尿なんて見たくもない。でもそれを片付けるのがお仕事だ。辛い。

 

しかしDFreeが導入されれば、一気に変わる。10分後に排便がくると分かれば要介護者をトイレに連れていけるし、おまるを用意することも出来る。

介護職の友人に聞いたが、このDFreeが導入されれば職場環境は一気に改善されると言っていた。ノーベル賞ものだとも言っていた。

 

全介護現場で導入を

日本は高齢化社会。世界一の高齢化社会だ。町を歩けばおじいちゃん・おばあちゃんだらけ。医学の発達により、幸運にも「死ぬ」のが容易ではなくなった。昔は不治の病だったものも今は薬で治せる。恐らく、ガンが不治の病である状況もそう長く続かないだろう。だが、老化を緩めることは止めることはできない。つまり、死なないが元気でもない。そんな高齢者がこれからどんどん増えてくる。そして、中国やヨーロッパも近々、高齢化社会に突入する。となると、日本はその前例、お手本にならなきゃいけない。

DFreeはまさにその象徴にもなれる存在だと思う。日本でデータをとり、分析し、精度を高める。日本が何よりやらなきゃいけない仕事だ。

 

介護職にロボットを

少し話はそれるが、介護職にこそテクノロジーをガンガン導入すべきだ。職員が少ない割に、介護しなきゃいけない人は多い。AIなりロボットなりで作業効率を図るべきだ。

 

人の温もりが…なんて言ってる人は考えが甘い。介護の現場を知らない。

考えてみてほしい。もし自分が介護が必要だとして、便の処理を人にしてほしいか、ロボットにしてほしいか。恐らくロボットを選ぶ人が多いはずだ。私は100%、妻より、親よりもロボットに頼る。

AIやロボットは感情がなく、無機質だからこそ頼れる。自分の恥ずかしい部分を見せられる。そうじゃない、会話とか食事を人が補助すればいいだけだ。介護の現場には一刻も早いAI・ロボットの導入が必要なのである。

 

 

グレイテスト・ショーマンは差別を美化していない

ヒュー・ジャックマン主演、ラ・ラ・ランドのスタッフが手がけたミュージカル映画グレイテスト・ショーマン。興行成績も好調みたい。

 

ストーリーが気になる人は以下の記事や、ご自身で検索してみてほしい。以下はネタバレあり。

 

※なお、マイノリティ・障害という言葉は好きではないが、この映画を表すには分かりやすい言葉だと思い、使用する。不快に思う人がいれば先に謝っておく。

 

realsound.jp

 

差別を美化しているわけじゃない

曲はラ・ラ・ランドの方が好きだが、ストーリーはこっちの方がノレた。恋愛がいまいちノレないってだけかもしれないが。

映像もキレイだし、ストーリーも分かりやすい。ポップな映画で万人受けするはず。

 

この映画の素晴らしい点はミュージカル映画の中に差別やマイノリティに対する視点を入れ込んだこと。

 

主人公はろくでなし!?

この映画に対し、あまりにも美化しすぎだという指摘がある。つまり、サーカスというものは史実として、マイノリティや障害がある人を見世物にしていた。虐待をしていたところだってあったということだ。グレイテスト・ショーマンのサーカスでは、そういったことは一切ない。一度、代表である主人公に捨てられるシーンがあるのだが、彼らはサーカスという居場所を失ったわけではなかった。あくまでサーカスは自分たちの居場所であり続けた。

 

さらに言えば、ヒュー・ジャックマン演じる主人公がマイノリティを集めサーカスを作っていく過程。この時、主人公は彼らの居場所を作ろうとして動いていない。ただ、金のためだ。儲かりそうだから。変なやつらを集めてショーにしたらウケそうだからだ。

 

主人公は他に金になりそうなショーがあれば平気でサーカスの団員を捨てそっちに飛びつく。物語序盤から中盤にかけては、別にマイノリティの人たちのことなんて考えてない。金儲けのためだ。

 

主人公のキャラが「美化しすぎ」を避けている

主人公の行動に嫌悪感を覚える人がいるだろう。私も彼の行動にはかなりの違和感がある。しかし。だからこそ、あの時代のサーカスをしっかり反映している。サーカスは福祉のためのものじゃない。あくまで商売だ。

 

その中でマイノリティの人たちが居場所を見つけていく…象徴的なのは主人公に捨てらた時、サーカスの団員達が立ち上がるシーン。あれは彼らが自分の足で、あえてこういった言葉を使うが「健常者」とは別の場所に立ったということだ。「健常者の救いの手がなければ彼らは自分の足で立てない…?そんなことはない!」という強いメッセージだろう。

主人公は決して善人じゃない。(エンディングあたりはそうなっちゃうけど。ま、これくらいはエンタメだから仕方ないかな。もうちょっと徹底してくれても良かった)

それが逆にマイノリティと呼ばれる人たちが自分の足で立っている、立たざる負えない、立てるってことを表している。

 

モヤモヤするのは…障害を割り切らないと生きられないの?

一つだけモヤモヤするのは。ショーに出れない、出たくないマイノリティが描かれていない。そこまで全方位は無理っしょってのは分かるんだけど…差別を描いた作品で、よくあるのが「強いマイノリティ」「マイノリティであることを誇る」タイプの人たち。もちろん、こういった人達も大きな絶望や苦労をしてきことは想像に難くない。しかし、割り切れない人もいるのは事実だ。ショーに出る勇気はないけど、裏方で…みたいなキャラがいて欲しかったな。欲を言えばだけど。

 

あ、こういった障害、マイノリティの人達のショーについてもっと知りたいという人は日本の映画「DOGLEGS」を見てください。スゴいです。

 

「物忘れ」ビジネス全盛到来!?

日経MJに「『あれ、何だっけ』と闘う」という記事があった。

 

要約すると、

  • 物忘れを予防するためのジムがある。
  • 若者でも物忘れが激しいと感じる人が増えている
  • 記念日を登録するとカウントダウンや通知をしてくれるアプリがある。
  • Amazonの「ダッシュボタン」

 

あたりが紹介されていた。ジムの話は置いておくとして、Amazonやアプリの話は考えてみる余地がある。

 

メモリ消費を抑えるサービス

実は今、きているのはこういうビジネスなんじゃないか。

 

かいつまんで説明する。人の頭にはメモリがある。短期保存というやつだ。例えば、「荷物が重いからいったん足元に置こう」ってやつ。覚えようとはしないが、無意識で覚えてるやつだ。しかし、当然ながら短期記憶なので時間がたつと忘れちゃう。荷物置いたまま移動したりしちゃう。

 

現代人の短期記憶はもうとっくに限界だ。よく言われる話だが、「便利になったが忙しくなった

インターネットで簡単に継がれる分、メールは返さなきゃいけないし、SNSのはチェックしなきゃいけないし…TODOリストが増える一方。しかもそのTODOは長期で取り組むものじゃなく、短期で片付けるべきものだったりする。

 

そこで、メモリ消費を抑えるサービスの登場である。

記念日を登録するアプリなんか分かりやすい。一度登録しちゃえば、後は忘れててもアプリが勝手に教えてくれる。

Amazonダッシュボタンもおんなじだ。我が家は小さい子どもがいるので、おむつが必要。買いだめしても置く場所がないし、買いに行くとかさばる。通販がベストだけど、結構忘れちゃう。そんな時にボタン一つで買えると、便利だしボタンの存在で気づきやすい。

 

何を当たり前のことを…と思うかもしれないが、実はビジネスの本質って人の不満とか不安とか不便さを因数分解してサービスにすること。振り返ってみると当たり前のことをいち早く見つけ出してビジネスにした人が勝っている。

 

メモリをアウト・ソーシング

ちなみに私もいくつかやってる。

  • 必要な食材はネットスーパーの定期便(これで「必要な時に無い」がほとんど無くなった)
  • 記念日は全てアプリで管理
  • 洋服の定額制(実はこれはもう少し違うビジネスモデルだが。季節ごとの服を買いに行かなきゃというメモリが節約できる)

 

皆さんも結構やってるはずだ。

こう考えると何か他にもビジネスになるかも。。。

個人的には子どもの予定を教えてくれるサービスとかあると嬉しい。幼稚園ごととか、学校ごととかでいいけど、予定と必要なものを教えてくれるやつ。どこかの企業が教育機関巻き込んでやってくれないかな。自分の予定で精一杯で、子どもの分も完璧に完璧に管理できないよ…

商品レビューはYouTubeで。動画とテキストの時代

30代女性の4割が商品やサービスのレビューをYouTubeで見ているらしい。そこで「いいな」と思ったら購入しているそうな。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

動画の時代が本格的に…なるのだろうか。

「もうとっくの前からだろ」って感じだが、最近より動画の存在感が増してきた。

日本では伝統的にテレビが強い。それ自体のいいこと・悪いことあるが、事実だからしょうがない。80年代〜90年代は間違いなくテレビの時代だった。今でもそうかもしれない。しかし、90年代後半から00年代にからインターネットが一気に広まり、10年代にSNSが普及。この時、実はテレビ・動画の時代からテキストの時代に戻ったTwitterFacebookはテキストだった。文字情報だ。

 

これには2つの理由がある。

 

  1. 動画を受信するデバイス、通信が脆弱だった
  2. 消費する時間を受け手次第で変えられる

1は良く分かるだろう。ガラケーじゃ動画なんて見れたもんじゃないし、初期のスマホも大概だった。2Gや3Gじゃ通信速度が遅すぎて再生が始まるまで待ってられない。仮に見られたとしても通信料が恐ろしくて…

もちろん自宅PCなら見られただろうが、視聴可能時間は限られてくる。

 

しかし、これは4Gだったり、20GB30GBの大容量通信である程度解決した。YouTubeはもちろんNetflixやHuluが普及したのはこういったテクノロジーのおかげだろう。

  

2。テキストは読むスピードや読み飛ばしで「費やす時間をある程度、消費者がコントロール出来る」というのものだ。書籍ではそうもいかないが、ネットの場合は「この部分は気になるから読もう」とか「ここはどうでもいいから読み飛ばそう」ってことが出来る。目で情報が一覧として入ってくるのでそれが可能だ。

しかし、動画だと情報は一瞬、今の画面にしか映らない。極端に言えば、1秒後に全く違う、興味のないものが出てきても瞬時に飛ばすことができない。動画は消費者よりコンテンツ配信者が時間を支配している。

 

これにに関しては問題が解決していない。動画は相変わらず時間を必要とする。ただ、読むのと違いストレートに頭に入ってくるので、頭の負荷はかからないのだけど。

 

レビューは比較が大事!な気がするのだけど…

ここで冒頭の記事に戻る。テキストであれば記事を並べたり、スペックを並べて比較できる。しかし、動画はそれが出来ない。二画面で違う動画を見るなんて不可能だ。つまり、比較するのに向いてないメディアだ。でも、商品を買う時って比較しないか?○○社のやつと○○社のやつどっちがいいんだろう?って考えないの?

 

でも、商品レビューで動画が一番見られている。どういうことなのだろう。

 

この人たちは比較なんてしてないんだろう。「買いたい商品は決まってる。後は背中を押してほしいだけ」ってことじゃないかな。もしかするとテキストのサイトで比較してから動画を見ているのかもしれない。そもそも動画って手間がかかるから、比較的できるほどの商品レビューも上がってないしね。

 

あっ!たまに比較そのものをしてくれる動画がある。特にガジェット系。あれは助かります。GoProとSONYのアクションカムを迷ってた時は参考になりました。ありがとうございます。

 

長々と書いてきたが、要は動画とテキストでは同じことを発信しようとしても特性があまりに違うため、伝わり方が全く違うということ。そして、動画は比較がしづらい=お気に入り以外は考えないってことになりがちで。

元々インターネットはタコツボ化しがちなわけだが、動画でさらにタコツボ化が進む…ことになるんじゃないか。

 

※書いてて思ったが、アクションカムを選ぶ時、動画でGoProとSONYの比較ばかり見てた自分に気づいた。2社以外にもあるのにね。これもタコツボ化?

超高速輸送「ハイパーループ」がハンパない

新聞の小さなニュース、ニュースサイトのちょっとしたニュースを紹介して勝手に妄想しながら考えるブログです。たまに大きなニュースも扱います。適当です。

 

一つ目のネタですが、早速投下。

 

超高速輸送「ハイパーループ」、インドで建設へ 数年内に試験

headlines.yahoo.co.jp

ハイパーループをご存知でしょうか?私は名前は聞いたことがあったが、それがどんなものなのかは全く知らず。不勉強。調べてみるとこりゃすごい。既存の交通インフラを吹き飛ばす可能性がある。

 

ハイパーループは時速1200キロ!?

よく分からない速さ。なんだこれ。

リニア→500キロ

旅客機→900キロ

 

おっ!飛行機より早いんだな!

 

この記事よると今、高速鉄道を使って移動すると3時間かかるところがなんと25分になるらしい。

 

元々はあのイーロン・マスクの発想からスタート。電車のようにレールを走るのではなく、長ーいチューブの中を座薬みたいなカプセルの中に人が入って移動。リニアと似たような原理らしく、磁力が引き合ったり離れたりする力を利用して高速移動を実現したらしい。まだ、実験段階だが既に300キロ以上は出せるらしい。

 

技術的なことはざっくりしか分からないので、この技術が実現したら何が変わるのか。勝手に妄想してみる。

 

ハイパールーフは不動産革命?

超高速の物流網が出来れば、領土の広い国にとってかなりの恩恵がある。例えば、今のニューヨークや北京は地価が上がりまくってて一般人では住めない。金は集まるが人のキャパが既に限界になっている。大都市は一握りの富裕層住民と郊外から通勤する労働者に分けられてしまう。

 

都市部は一昔前には外へ外へ、郊外へ郊外へ広がった。多摩ニュータウンなんかまさにそれ。ところが、テクノロジーの発達で、人はより忙しくなったため、通勤の時間を短くする必要が出てきた。すると今度は上に上に、高層に高層に上がる。エレベーターが都市を作った。この当たりはベルナルト・アンドレスの「金持ちはなぜ高いところに住むのか」が参照になるのでぜひ。自己啓発本のような邦題ですが、結構ちゃんとした本。

 

しかし、この高層化は金がかかるわけで、やっぱり一般人には住めないという結論に戻ってしまう。一方でイノベーションはある一箇所にまとまっているからこそ起こる側面がある。全てをメールやSkypeでやってもイノベーションは生まれにくい。よくネットがあるから、都市に住む必要はないという人がいる。個人ベースで考えれば当たってるが、ある程度の企業や団体であれば人の集約がイノベーションの大事な要因であることは間違いない。なぜ、シリコンバレーにあれほどの企業が集まっているのかを見れば分かる。

 

この問題をハイパーループは全て解決する。3時間が25分になるとすると、郊外からでも出勤できる。分かりやすくいえば京都に住んでいても毎日、30分程度で東京に出勤できる。となると、住む場所の選択肢が格段に増える。家賃2万円で大手町に勤務なんてことも余裕なわけだ。

 

これは領土が広く、国民が多い国がより優位になる。人の集約により都市部のイノベーションが小さな国より起こるからだ。家賃が安ければその分、他のことにも消費するし経済もよくまわる。

(日本も恩恵があるはずだ。面積は全世界で61位だが縦に長いのでハイパーループもおおいに活用できるだろう)

 

もちろんこれは理想で妄想だ。ハイパーループを利用する人が富裕層に限られるかもしれないし、直線でチューブを引くことがそもそも出来ないのではないかという指摘もある。そもそも人が高速のGに耐えられるのかも疑問がある。

 

 

しかし、現在都心に勤務し、通勤時間に頭を悩ませている人間としてはハイパールーフに期待してしまう。多くの人にとって住むことのコストが人生最大のコストになっているのは不健全な気がしてならない。自動運転もハイパールーフも、移動というコストを大幅に下げてくれる夢の技術だ。(もっと休めなくなるだけかもしれないが…)