超高速輸送「ハイパーループ」がハンパない
新聞の小さなニュース、ニュースサイトのちょっとしたニュースを紹介して勝手に妄想しながら考えるブログです。たまに大きなニュースも扱います。適当です。
一つ目のネタですが、早速投下。
超高速輸送「ハイパーループ」、インドで建設へ 数年内に試験
ハイパーループをご存知でしょうか?私は名前は聞いたことがあったが、それがどんなものなのかは全く知らず。不勉強。調べてみるとこりゃすごい。既存の交通インフラを吹き飛ばす可能性がある。
ハイパーループは時速1200キロ!?
よく分からない速さ。なんだこれ。
リニア→500キロ
旅客機→900キロ
おっ!飛行機より早いんだな!
この記事よると今、高速鉄道を使って移動すると3時間かかるところがなんと25分になるらしい。
元々はあのイーロン・マスクの発想からスタート。電車のようにレールを走るのではなく、長ーいチューブの中を座薬みたいなカプセルの中に人が入って移動。リニアと似たような原理らしく、磁力が引き合ったり離れたりする力を利用して高速移動を実現したらしい。まだ、実験段階だが既に300キロ以上は出せるらしい。
技術的なことはざっくりしか分からないので、この技術が実現したら何が変わるのか。勝手に妄想してみる。
ハイパールーフは不動産革命?
超高速の物流網が出来れば、領土の広い国にとってかなりの恩恵がある。例えば、今のニューヨークや北京は地価が上がりまくってて一般人では住めない。金は集まるが人のキャパが既に限界になっている。大都市は一握りの富裕層住民と郊外から通勤する労働者に分けられてしまう。
都市部は一昔前には外へ外へ、郊外へ郊外へ広がった。多摩ニュータウンなんかまさにそれ。ところが、テクノロジーの発達で、人はより忙しくなったため、通勤の時間を短くする必要が出てきた。すると今度は上に上に、高層に高層に上がる。エレベーターが都市を作った。この当たりはベルナルト・アンドレスの「金持ちはなぜ高いところに住むのか」が参照になるのでぜひ。自己啓発本のような邦題ですが、結構ちゃんとした本。
しかし、この高層化は金がかかるわけで、やっぱり一般人には住めないという結論に戻ってしまう。一方でイノベーションはある一箇所にまとまっているからこそ起こる側面がある。全てをメールやSkypeでやってもイノベーションは生まれにくい。よくネットがあるから、都市に住む必要はないという人がいる。個人ベースで考えれば当たってるが、ある程度の企業や団体であれば人の集約がイノベーションの大事な要因であることは間違いない。なぜ、シリコンバレーにあれほどの企業が集まっているのかを見れば分かる。
この問題をハイパーループは全て解決する。3時間が25分になるとすると、郊外からでも出勤できる。分かりやすくいえば京都に住んでいても毎日、30分程度で東京に出勤できる。となると、住む場所の選択肢が格段に増える。家賃2万円で大手町に勤務なんてことも余裕なわけだ。
これは領土が広く、国民が多い国がより優位になる。人の集約により都市部のイノベーションが小さな国より起こるからだ。家賃が安ければその分、他のことにも消費するし経済もよくまわる。
(日本も恩恵があるはずだ。面積は全世界で61位だが縦に長いのでハイパーループもおおいに活用できるだろう)
もちろんこれは理想で妄想だ。ハイパーループを利用する人が富裕層に限られるかもしれないし、直線でチューブを引くことがそもそも出来ないのではないかという指摘もある。そもそも人が高速のGに耐えられるのかも疑問がある。
しかし、現在都心に勤務し、通勤時間に頭を悩ませている人間としてはハイパールーフに期待してしまう。多くの人にとって住むことのコストが人生最大のコストになっているのは不健全な気がしてならない。自動運転もハイパールーフも、移動というコストを大幅に下げてくれる夢の技術だ。(もっと休めなくなるだけかもしれないが…)