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商品レビューはYouTubeで。動画とテキストの時代

30代女性の4割が商品やサービスのレビューをYouTubeで見ているらしい。そこで「いいな」と思ったら購入しているそうな。

 

headlines.yahoo.co.jp

 

動画の時代が本格的に…なるのだろうか。

「もうとっくの前からだろ」って感じだが、最近より動画の存在感が増してきた。

日本では伝統的にテレビが強い。それ自体のいいこと・悪いことあるが、事実だからしょうがない。80年代〜90年代は間違いなくテレビの時代だった。今でもそうかもしれない。しかし、90年代後半から00年代にからインターネットが一気に広まり、10年代にSNSが普及。この時、実はテレビ・動画の時代からテキストの時代に戻ったTwitterFacebookはテキストだった。文字情報だ。

 

これには2つの理由がある。

 

  1. 動画を受信するデバイス、通信が脆弱だった
  2. 消費する時間を受け手次第で変えられる

1は良く分かるだろう。ガラケーじゃ動画なんて見れたもんじゃないし、初期のスマホも大概だった。2Gや3Gじゃ通信速度が遅すぎて再生が始まるまで待ってられない。仮に見られたとしても通信料が恐ろしくて…

もちろん自宅PCなら見られただろうが、視聴可能時間は限られてくる。

 

しかし、これは4Gだったり、20GB30GBの大容量通信である程度解決した。YouTubeはもちろんNetflixやHuluが普及したのはこういったテクノロジーのおかげだろう。

  

2。テキストは読むスピードや読み飛ばしで「費やす時間をある程度、消費者がコントロール出来る」というのものだ。書籍ではそうもいかないが、ネットの場合は「この部分は気になるから読もう」とか「ここはどうでもいいから読み飛ばそう」ってことが出来る。目で情報が一覧として入ってくるのでそれが可能だ。

しかし、動画だと情報は一瞬、今の画面にしか映らない。極端に言えば、1秒後に全く違う、興味のないものが出てきても瞬時に飛ばすことができない。動画は消費者よりコンテンツ配信者が時間を支配している。

 

これにに関しては問題が解決していない。動画は相変わらず時間を必要とする。ただ、読むのと違いストレートに頭に入ってくるので、頭の負荷はかからないのだけど。

 

レビューは比較が大事!な気がするのだけど…

ここで冒頭の記事に戻る。テキストであれば記事を並べたり、スペックを並べて比較できる。しかし、動画はそれが出来ない。二画面で違う動画を見るなんて不可能だ。つまり、比較するのに向いてないメディアだ。でも、商品を買う時って比較しないか?○○社のやつと○○社のやつどっちがいいんだろう?って考えないの?

 

でも、商品レビューで動画が一番見られている。どういうことなのだろう。

 

この人たちは比較なんてしてないんだろう。「買いたい商品は決まってる。後は背中を押してほしいだけ」ってことじゃないかな。もしかするとテキストのサイトで比較してから動画を見ているのかもしれない。そもそも動画って手間がかかるから、比較的できるほどの商品レビューも上がってないしね。

 

あっ!たまに比較そのものをしてくれる動画がある。特にガジェット系。あれは助かります。GoProとSONYのアクションカムを迷ってた時は参考になりました。ありがとうございます。

 

長々と書いてきたが、要は動画とテキストでは同じことを発信しようとしても特性があまりに違うため、伝わり方が全く違うということ。そして、動画は比較がしづらい=お気に入り以外は考えないってことになりがちで。

元々インターネットはタコツボ化しがちなわけだが、動画でさらにタコツボ化が進む…ことになるんじゃないか。

 

※書いてて思ったが、アクションカムを選ぶ時、動画でGoProとSONYの比較ばかり見てた自分に気づいた。2社以外にもあるのにね。これもタコツボ化?